この度は、やまももシンフォニックバンド～新春にシアワセ運ぶ～第４回定期演奏会にご来場頂き、誠にありがとうございました。
前回に続き、私たちにとって身に余るゲストをお迎えし、ニューイヤーコンサートにふさわしい華やかな定期演奏会となりました！
当初は、今回は私たちの原点ともいえる南大沢文化会館に戻り、身の丈に合ったコンサートを。と思っていたのですが…、やまももフレンズの福島弘和先生にクラリネット伊藤寛隆先生との共演を取り持っていただいたり、一同が大好きな真島俊夫先生へのオマージュや、「これぞ！吹奏楽♪」の名曲の数々を取り揃えたり、気が付いたら前回同様に、いや前回以上のプログラミングとなりました。（よくばり…）
また、当日券が僅かしかお出しできないという初めての状況に戸惑い受付周りがスムーズにいかず、ご来場下さったお客様にはご迷惑をおかけしてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
たのしいコンサートを振り返ってみたいと思います。
真島先生への最大限の賛辞を込めて１曲目にお送りした、前奏曲「アプローズ」。”喝采”はすべてのお客様へ、そしてコンサートに関わってくださったすべての皆様へ、そしてもちろん真島先生へ。
冒頭のファンファーレから気合の入った金管の輝かしいサウンドにコンサートの成功を確信した、そんな充実した１曲目でした。クラリネット刑部さん、本番のソロとびっきりステキでしたね！
続いてお送りした、この日が吹奏楽版初演となる「とぅばらーま～八重山民謡による幻想曲～」。一同大好きなこの曲は福島弘和先生の書き下ろしで、歌い継がれる叙情的な旋律を、”やまもも節”で朗々と、そして福島先生に「レスギンカ舞曲のように！」と言われた後半は、それはそれは熱く！心を込めて奏でました。会心の出来映えに、団長的にはもうこのあたりで胸いっぱい。
さぁ、このコンサートのメインイベント、日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者の伊藤寛隆先生をお迎えしてのクラリネット協奏曲、世界初演！
クラリネットという楽器の魅力を余すところなく引き出した、「エキゾチック」「ノスタルジック」「底抜けに明るく！」という３つのコンセプトをもつ素晴らしい作品です。
伊藤先生の本番の驚異的に冴え渡る演奏は、ステージ上の演奏者もお客様をも魅了しまくり引き込まれていく様が手に取るようにわかりました。１楽章のゾクゾクする雰囲気、永遠に続いて欲しいと思える２楽章、踊りだしたくなる３楽章。ソリストの音一つ一つでバンドの音までが魔法にかかったように変わっていく、そんなシアワセそのものの時間が流れていきました。私自身、伊藤先生との絡みは一生の宝物です！
そしてお待ちかねソリストアンコール。今回は、指揮者の甘粕先生が大好きな、ラフマニノフの交響曲第２番第３楽章アダージォ!! もう美音と歌心にメロメロ。うっとりとはこのことですよね！
そして伊藤先生 with やまももクラパート１６名でのクラリネットキャンディー。クルクル回って本当に楽しかったです。団長、このへんでもう満足度マックス。
１部だけでも盛りだくだんですが、今回は休憩中も演奏。真島先生を愛してやまないメンバーは「天まで届け！アンサンブル♪」と題し、「ラ・セーヌ」を心を込めて演奏いたしました。
そして、第２部はガラリと雰囲気を変えて、吹奏楽でたのしい音楽の旅へ！
電車とやまももをこよなく愛するTubaパートの野島君を車掌に迎えての「やまももオリエント急行」。リハーサルではガッチガチのカッミカミでしたが、本番は見事に大役を演じ切り、会場中をあたたかい雰囲気に包み込んでくれました！
次はバンドのメインプログラム、名曲「イーストコーストの風景」。練習では全貌が見えるまでなかなか苦労も多かったのを覚えていますが、一つ一つの音を紡ぎ、それらをパッチワークのように繋ぎ合わせることで描き出す様々な情景が本当に素晴らしく、演奏していて至福を味わうことができました。後半の「ニューヨーク」は心から音楽にノって楽しむことができました！私自身、吹奏楽をはじめるきっかけの曲でもありましたので感慨もひとしお。何より２楽章のやもももが誇るトランペッター米田君による絶品ソロはみんなの心に深く刻まれたことでしょう。思い出しただけでも感動してしまいます。
プログラム最後とアンコールはすべて真島先生の作品で。未出版の「ディズニーソングブック」「五月の風」「イスパニアカーニ」、楽しくそして心を込めて、お客様のあたたかい拍手に後押しされて最後まで演奏しきることができました。
ゲストの皆様も一緒の笑顔あふれるレセプションは、やまももを象徴する光景です。
どのテーブルにもそれぞれに笑顔の花が咲いている。それを見ているとやまももをやっていてよかったな、と心から思えるものです。
これでまた一年間頑張れるってものですね（笑）
熱い想いを整理したつもりですが、すっかり長文になってしまいました。。
最後になりましたが、当日お手伝いくださった皆様をはじめ、「やまもも」はたくさんの方々に支えられ、愛されて成り立っていることを実感する一日となりました。心から感謝申し上げます。
今年は結成５周年。あっという間に５年、です。ますます元気に、ますます楽しく、ますます仲良く、ますます素敵な音楽を奏でられますよう、一同笑顔で進んで参ります。
今後ともご指導、ご叱咤、ときどき激励のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。
やまももシンフォニックバンド団長 市原靖生
