特別対談!「戦場から妻への絵手紙」

結成5年目を迎えた記念すべき第5回定期演奏会では、
二期会が誇る若手スターと夢の共演!
ソプラノ今野絵理香さん、テノール中村祐哉さんのお二人と共演するのは、
今や”やまももフレンド”となった福島弘和さんの「戦場から妻への絵手紙」。
3/4の演奏会を前に初合わせを終えたソリスト、作曲者、指揮者、
さらに次のお仕事でご一緒できなかったユウヤさんの後輩ということで地方団員奈良ちゃんと
今回のキャストを引き合わせた仲人役のピアニスト頼田さんが、
団長のナビゲートのもと、熱く語ってくださいました。

※当記事で取り上げる「戦場から妻への絵手紙」は2018年3月4日に開催される第5回定期演奏会で演奏いたします。演奏会チケットはページ最下部のボタンからお申し込みいただけます。

登場人物

erika今野絵理香 Erika KONNO
国立音楽大学卒業。同大学院修士課程声楽専攻オペラコース修了。東京二期会オペラ研修所マスタークラス修了。同時に優秀賞を受賞し、成績優秀者による「新進声楽家の夕べ」に出演。
『多摩フレッシュ音楽コンサート』にて最優秀賞受賞。
オペラでは、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場《ジューリオ・チェーザレ》セスト役で二期会デビューした他、これまでに《フィガロの結婚》伯爵夫人役、《コジ・ファン・トゥッテ》フィオルディリージ役、《愛の妙薬》アディーナ役、《ラ・ボエーム》ミミ役、ムゼッタ役、《ジャンニ・スキッキ》ラウレッタ役、ネッラ役、《メリー・ウィドウ》ハンナ役、《チャールダーシュの女王》シュタージ役、《電話》ルーシー役等に出演。その他ベートーヴェン作曲《交響曲第9番》ソプラノソリストを務める等、現在、オペラやミュージカル、様々なコンサートに出演し活躍の幅を広げている。また後進の指導にもあたっている。二期会会員。

yuya中村祐哉 Yuya NAKAMURA
玉川学園小・中・高等部卒業、2012年、玉川大学芸術学部卒業。2002年よりエイベックスジュニアアカデミーにてJ-popを学ぶが、2008年、大学入学時にクラシックと出会う。
学内で、平成21年度、22年度、優秀学生賞受賞。
東京二期会58期マスタークラス修了。
優秀生徒による新進声楽家の夕べに出演。
これまでにオペラ「魔笛」タミーノ役、モノスタトス役、「ランメルモールのルチア」アルトゥーロ役「ヘンゼルとグレーテル」魔女役、「助けて!グロボリンクス!」校長役、「あまんじゃくとうりこひめ」家来・殿様役などに出演。オペレッタ「天国と地獄」マーキュリー役、「こうもり」アルフレード役、出演。
ミュージカル「サウンドオブミュージック」ロルフ役で出演。

fukushima福島弘和 Hirokazu Fukushima
東京音楽大学卒業、同大学研究科修了。作曲を有馬礼子氏に師事する。現在、オーケストラ、吹奏楽曲を中心に作編曲活動をする。演奏にパフォーマンスやコメディーをとりいれたアンサンブル・ポワールを結成し、ユニークな演奏活動を行っている。
1997年≪稲穂の波≫で朝日作曲賞入選、1999年≪道祖神の詩≫で朝日作曲賞を受賞する。2003、2007、2012、2013、2015年下谷奨励賞受賞。第20回日本管打・吹奏楽アカデミー賞作・編曲部門受賞。2001年度群馬県で行われた、国民文化祭や2008年全国高校文化祭の吹奏楽創作曲を担当。21世紀の吹奏楽“響宴”会員。

yorita頼田 恵 Megumi YORITA
東京都音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業。同大学研究生ピアノ伴奏者コース修了。第65回横浜市新人演奏会オーディション合格、同演奏会に出演。第19回ピティナ・ピアノコンペティションデュオ部門特級奨励賞受賞。これまでにピアノを武田真理・湯口美和、伴奏法を故三宅民規・御辺典一諸氏に師事。東京室内歌劇場器楽会員。

amakasu甘粕宏和 Hirokazu Amakasu
東京音楽大学卒業。中学2年時に受けた八田泰一氏の指導に衝撃を受け、中学3年時での小澤俊朗氏との出会いがその後の人生を決定付けた。大学在学中は汐澤安彦指揮シンフォニックウィンドアンサンブル団長として活躍。アンサンブル・ミュルミュール木管五重奏団としてこれまで5度のリサイタルを開催。現在はバンドディレクターとして全国各地で、また日本吹奏楽指導者クリニックを始めとする各種講習会講師や審査員などをつとめている。ユーモアあふれる実践的な指導や講習は各地で好評を博している。
現在、神奈川大学吹奏楽部、東京都立片倉高等学校吹奏楽部、柏市立柏高等学校吹奏楽部、柏市立酒井根中学校吹奏楽部をはじめ全国数多くのバンド指導に携わっている。スポーツ祭東京2013(東京国体)式典音楽の編曲、開閉会式指揮を担当した。2015年日韓国交正常化50周年記念事業として韓国ソウルにて現地青少年オーケストラを指導、指揮し絶賛される。
吹奏楽を小澤俊朗氏に師事。
これまでに、フルートを中野真理、梅津正好、本田幸治の各氏に、室内楽を浜道晃、笠松長久、篠崎史子の各氏に、指揮を近藤久敦氏に師事。A.ニコレ、C.ラルデ、M.M.コフラーらのマスタークラスを受講。
21世紀の吹奏楽“響宴”会員。やまももシンフォニックバンド指揮者。愛犬家。

dan-cho団長:市原 Dan-Cho
団員みんなに愛される団長。ファゴット担当。料理上手。(絵:甘粕画伯)

nara地方団員:奈良 NARA
初代地方団員。福島からときたま帰京。笑顔満点やまもものヴィーナス?



■Chapter 1 「やまもも meets 絵手紙」のいきさつは?

ama記念すべき結成5周年記念演奏会の目玉は、やまももフレンズ福島弘和さまの「戦場から妻への絵手紙」!3年くらい前から温めていた企画でようやく今回、理想のキャストで実現の運びとなりました!


fukuこの曲は高澤絹子編による前田美千雄追悼画文集「戦場から妻への絵手紙」(アートルピナス/講談社)に強く心を動かされ、2001年にソプラノ、テノールとピアノのために作曲したものです。
作曲のあと4、5年の間にいろいろな場所で演奏してきたのですが、何回か絹子さんご本人も聴きに足を運んでくださったんですよ!


一同  ほぉー!


fukuバンドジャーナルにも書きましたが(※1/10発売2月号p.101「ききにいこう」で特集記事掲載)第二次世界大戦中、日本軍に召集され遠くフィリピン戦線に赴いた画家(前田美千雄)が、その妻(絹子)に宛てた、400通を超す絵手紙の中から数点を選び、画集に寄せた奥様の思い出の文と合わせました。戦争ものと言うと辛くて暗いイメージが先行しますが、この絵手紙はカラッと明るく、「戦地では元気に暮らしているんだぞ」と妻を安心させる内容が逆に胸を打ちます。夫の生きた証である絵手紙を大切に保管し読み返す妻と、戦地で亡くなった未来を夢見る若い画家が、時を超えて結ばれてゆく内容を、今回は大スクリーンに実物の絵手紙をスライドで投影していただいて臨場感を高めながら聴いていただけるのでとても楽しみです。

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dan-cho「福島作品」を毎年演奏させていただいているやまもも。今日は初合わせでしたが、なんかとてもフィット感というか、強い手応えを感じることができました。作品の素晴らしさとお二人の声の素晴らしさと。出る場所間違えちゃうくらい聞き惚れてしまいました。(笑)
今回の奇跡のキャスティングをしてくださったピアニストの頼田恵さん。


yoritaはい。頼田です。甘粕くん(※頼田さんと甘粕カントクは東京音楽大学の先輩後輩)からお話をいただいて、曲のイメージを聞いたときにこれは!とビビッときたわけです!(笑)
夫婦役だし(※実際にお二人はこれまで夫婦役を演じたことがあり)、エリカの声と人柄、キャラクター。祐哉君はコミカルな演技もいける、美千雄役にピッタリだと直感で。


fukuなんか裏のドンみたいな感じですね(笑)


■Chapter 2 「初合わせをおえて」

dan-cho実際にやまももと一緒に歌ってみていかがでしたか。


erikaサウンドがオーケストラに近いというか、倍音が乗ってとても歌いやすかったです♪実は私も高校時代は吹奏楽部でトロンボーンを吹いていたんです!


一同  おぉーっ!


erikaやまももフレンズ作曲家・ピアニストの松下倫士さんは高校の先輩なんですよ!


fukuそれはすごいつながり!


dan-choやまももの人と人との「繋がり力」はやっぱりスゴイですね!!今朝の合わせで、歌が入った途端に世界観が一気に広がって、バンドの音も一気に覚醒しました(笑)

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naraいまは福島県に住んでいる地方団員の奈良です(笑)。つながり力といえば、中村祐哉先輩は同じ大学の偉大な先輩で、今日はとっても嬉しかったです。聞きたいこともたくさんあってお昼の会に参加させていただきましたが、中村先輩は次のご予定に行かれてご一緒できず残念だけど、念願のふわふわオムライスをやっとはじめて食べられたので良かったぁ(笑)

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erika曲の真ん中あたり、美千雄パートに変拍子の連続で音を取るのもとても難しい箇所があって。ここはボスに(※裏のドン頼田さんのこと)個人レッシュンをお願いしたいです(笑)


yoritaシメときます。

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fukuあそこは言葉をそのまま喋っているように演奏していただきたいので、楽譜にするととても難所に感じるところです。


erika彼はとても上手なので、体に入ってしまえばすぐにスラスラと流れると思います!


yorita祐哉君には、ほかの稽古でこれからも会うので、楽しく練習しておきます♪


nara祐哉さんは大学の卒演で学部長賞をいただくほどの方で、後輩に語り継がれる伝説の方です!


erikaそれにしても、彼は美千雄役のキャラクターにバッチリすぎて本番が楽しみ!


fuku「今」を生きている絹子と、「戦時中」を生きていた美千雄と、違う次元に存在する二人が同じ舞台上にいて、時空を超えてシンクロする様が伝われば嬉しいですね。


■Chapter 3 「大編成版初演にむけて」

dan-cho頼田さん、福島作品を吹奏楽と一緒に演奏される意気込みをお聞かせください!


yoritaまず、福ちゃんって(※頼田さんは福島さんの大学の先輩。ということは甘粕カントクの大先輩)こんなにロマンチストなんだな!と。オーボエの演奏もすごく繊細な音楽を紡ぎ出す吹き手だったけど(※学生時代福島さんの伴奏を担当されていたとのこと!)、作曲家になられてさらにそのカラーが出てきて、演奏していた時よりもっともっとロマンチストだった。いろんなカラーにあふれた作品。ニュアンス。パーンってわかりやすいより、中に秘めているものの大きさ、強さがとても魅力的ですね。


fuku(照)そんなこと言われたことない…(さらに照)
絹子さんは美千雄さんの絵手紙を大切に大切に保管し続け、書籍として残し、さらに展示館に寄贈するために送った翌日に亡くなられたんです。それがね、だからどうこうではないんだけど、一緒に撮った写真があるんです。おしゃれなおばあちゃん。演奏会に来てくださると小さくて洒落たお菓子を持ってきてくださって、それがまた美味しくて。とても素敵な方でした。(照れ隠し?)

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amaそうそう!昨年の伊藤寛隆先生クラリネット協奏曲を来月聴くことができるそうですね!さらには、もしかしたら福島先輩自らの指揮姿も見られるかもしれないというウワサ。


一同  おおー!それは行かねば!!


fuku2/11(日・祝)群馬県大田市民会館、おおたウィンドオーケストラ第16回定期演奏会にて伊藤先生のクラリネットで再演します♪ほかには語り付きの新作「おんちのイゴール」など!


dan-choエリカさまのご出演情報はありますか?


erika1/25(木)立川たましんRISURUホール小ホールにて「椿姫への誘い」でヴィオレッタを歌います!

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dan-cho今日はお忙しい中、またこの冬一番の寒さの中朝からご参集いただきありがとうございました!

(写真:サックス戸邉)

「戦場から妻への絵手紙」を豪華大編成版で聴ける演奏会!

第5回定期演奏会 〜GO TO THE FUTURE〜
2018年3月4日(日) 開演 14:00 (開場 13:30)
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会場:杉並公会堂 大ホール
チケット:前売り¥800(当日¥1,000) 全席自由
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
※車椅子をご利用のお客様は事前にご連絡ください。

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