キセキの第3回定期演奏会を終えて・・・

みなさん、こんにちは。
キセキの夢の余韻からなかなか抜け出せないでいる団長です。
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この度は、やまももシンフォニックバンド キセキの第3回定期演奏会にご来場頂き誠にありがとうございました。

今回の定期演奏会は、私たちにとって身に余る光栄なゲストの方々をお迎えしての公演となり、まだまだ未熟なひよっこ楽団にとって大きな大きなまさに夢のようなコンサートとなりました。
また、大きなキャパシティーを持つオリンパスホールへの動員に関しても頭を悩ませましたが、当日はやまもも史上最多来場者数のお客様にいらして頂き、たくさんのお客様の前で演奏出来たことは大変嬉しく思います。
当日は、予想を越えるお客様にお越し頂き、ロビーが混雑してしまい、開場前にいらしていただいたお客様に大変なご不便をおかけしてしまいましたことを、この場を借りてお詫びいたします。
慣れない大きな会場に、入館から退館まで、避難訓練か!?といわんばかりのドタバタぶり。お手伝いのみなさまの強力な援護射撃に感謝の気持ちでいっぱいです。
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とにかくあっという間に開場、開演。
ジョン・ウィリアムズの冒頭、金管のゴキゲンなサウンドと指揮者の笑顔を見てようやく気持ちを落ち着けることができました。
さて、今回のメイン曲、福島弘和氏作曲の「ホルンと吹奏楽のための協奏曲」は、楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、委嘱者であるNHK交響楽団首席ホルン奏者、福川伸陽氏の驚嘆の演奏に存分に魅了され、ホルンという楽器の持つ無限の可能性を感じることができました。
ウットリしすぎて出そびれそうになる瞬間が多数あったようななかったような。
そしてピアニスト松下倫士様にもご協力いただきましたソリストアンコール、すべての苦労が吹き飛ぶような至福の時でした。

迫力と鬼気迫る語り口で会場中が固唾をのんで見守った岩崎里衣様のナビゲートによる「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」、さわやかなみずみずしさの向こう側に命の儚さや死生観までを見せてくれた、ささの堅太さんの語りによる「おきなぐさ~宮澤賢治が愛でた花~」。音楽と言葉を融合させた2曲は、お客様に曲のイメージをさらにふくらませ、福島氏の多彩な表情を存分にお楽しみ頂けたようで、大変ご好評を賜りました(^_^)
第五福竜丸資料館の学芸員の方や、遠くは大阪や何と青森から!足を運んでくださったお客様までいらして一同感激です。

次第にステージ上のあたたかく親密な空気が客席に伝わり、「シネマメドレー」に達する頃にはお客様も笑顔でくつろぎながら音楽を楽しんでくださっている様子が伝播し、すばらしいハッピーなエネルギーの循環が起きていたこと、その場に居合わせることができた幸せを今になってあらためて感じています。コンサートは演奏者のみならず、お客様やスタッフ、すべての人の力の結実だということを実感を持って学びました。
たくさんの皆様のお力添えにあらためて感謝申し上げるとともに、演奏者であると同時に運営者でもあり裏方でもある団員一人一人の努力と献身に心からの敬意と感謝を申し上げます。それぞれが都合の許す限り心ゆくまで楽しんだレセプションも心地よいひと時でした。
さぁ、3年で自分たちの予想をはるかに超える成長を遂げている「やまももの木」。これからもたくさんの試練や困難があることと思いますが、一同信頼と笑顔、「やまもも愛」を大切に、立派な大樹に育てる所存でございます。今後とも皆様のご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
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やまももシンフォニックバンド団長 市原靖生