4月から延期をして行う予定でした7月11日の演奏会ですが、
新宿区から「区内の感染者数が著しく多いこと」を理由に、
新宿文化センターの貸し出しそのものを見合わせたい旨の連絡がございました。
やむを得ない理由ではあるものの、開催までひと月を切っており、
ようやくリハーサルも再開し、希望に胸踊らせていた中でしたので、
出演者一同、大変気落ちしております。
突然の中止指示でございましたので、
先週末のリハーサルは長野県からオルガニストの原田靖子様もお迎えして予定通りに行い、
途中からは「模擬本番」として予定していた全曲を通して合奏を行いました。
集った一同、様々な想いを持ちながらの練習となりましたが、
ゲストプレイヤーの素晴らしい演奏にも助けられ、
あらためて音楽の素晴らしさ、そしてこの演奏をお届けすることができない
悔しさを感じることとなりました。
演奏者それぞれが様々な感情を持ち寄りながら
大きなうねりが生み出され客席へ伝播していく、
そんな音楽の力を皆様と共有したいと強く願います。
聴きに来てくださる方はもちろん、応援してくださる方、
そして演奏者も安心して全力で演奏に臨むことができる日が来ることを信じ、
誠に苦渋の選択ではございますが再延期のご連絡をさせていただく次第です。
現状ではまだ状況が整理できておらず、先の見通しは立っておりません。
演奏会開催の目処が立ちましたら、改めてご案内申し上げます。
同時に、プロフェッショナルはもちろん、
アマチュア音楽活動も安全に再開するために
感染リスクを科学的に評価し対策を取るための
「#コロナ下の音楽文化を前に進めるプロジェクト」というものに
当団音楽監督である甘粕も発起人の一人として携わっております。
NHKクラシック音楽館を始め、各メディアからも発信し、
積極的にガイドラインや指針作りに参画して参ります。
末筆ではございますが、あらためて皆様へ感謝申し上げますとともに、
今後一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。