来る6月4日(日)杉並公会堂大ホールにて行われるやまももシンフォニックバンド第9回定期演奏会では、第3回(※福島弘和さんへの委嘱作品インタビューはこちら)でも共演していただいた、世界的にご活躍のホルン奏者 福川伸陽さんと、デイヴィッド・ギリングハム作曲「ホルンと吹奏楽のための協奏曲」を演奏します! そこで、今回もまた福川さんと30年来の友人でもある当団指揮者の甘粕宏和と団員有志が音楽のことからいろんなことまでたくさんお話ししてきました! 是非ご覧ください!
※演奏会チケットはページ最下部のボタンからお申し込みいただけます。
福川伸陽 Fukukawa Nobuaki
世界的に活躍している音楽家の一人。NHK 交響楽団首席奏者としてオーケストラ界にも貢献した。ソリストとして、NHK交響楽団、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団、京都市交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団他と共演。東京音楽大学准教授。やまももフレンズ。
甘粕宏和 Amakasu Hirokazu
吹奏楽が音楽がやまももが大好き。ワルシャワ国際吹奏楽指揮コンクールで第1位とオーケストラ特別賞をいただき、今年は第32回日本管打・吹奏楽アカデミー賞をいただきました。吹奏楽に恩返しができるように頑張る愛犬家。
団員:奈良 Nara
ホルン担当。福島県在住の地方団員。かわいいかわいいお子さんのママ!
団員:三宅 Miyake
クラリネット担当。甘粕カントクとご近所! 最近すごく痩せました!
団員:小林 Kobayashi
サクソフォン担当。いつでも笑顔が取り柄! きゅうり大好き!
●久しぶりのやまももの印象
7年ぶりにお帰りなさい! 今日は朝早くから久しぶりにご一緒できてみんな大喜びでした! 誰よりもこの日を楽しみにしていた地方団員(※現在は福島県に在住で定期的に通って参加しています)の奈良ちゃん! はい、どうぞー!
ホントにありがとうございます。昨日はワクワクしちゃって眠れませんでした(笑) 先日福川さんが福島県で開催された子供のためのコンサートにも家族で聴きに行ってそのあとお食事までご一緒できて、今日の7年ぶりの共演に向けての心の準備もバッチリでお待ちしていました! 福川さん、久しぶりのやまももはいかがでしたか?
相変わらず、和気藹々とした雰囲気がいいですね! バンド、若返りましたか?
笑
今回みなさんと合わせてみて、演奏中にたくさん目が合うことがあり、会話のある音楽が作れそうで今から楽しみです。
わーい!
●ギリングハムのコンチェルト
今回ご一緒するギリングハムのコンチェルト、ドラマチックで美しくて素敵な曲なのに! 日本でほとんで演奏されていないのですが(※ひょっとしたら日本初演なのかも??)聴いたことのない方にご紹介するとしたらどんな感じでしょう。
特徴的なテーマが何度も出てくる曲です。どのように面白く聴かせられるかが音楽家としての課題ですかね。真面目な回答になっちゃいました(笑)
笑
僕自身も初めて取り上げる曲なので、とても楽しみです。
第3回の定期で福川さんとやまももが共演していた演奏(福島弘和さんに委嘱した「ホルンと吹奏楽のための協奏曲」)をYouTubeで見て(※2016年当時はまだ高校生でした)「僕が団員になったらこの曲で共演したい!!」と思っていました! 福川さんの超絶技巧と美音を一気に堪能できる幸せな曲です。
ありがとう! 今回のギリングハムでもアンサンブルの楽しさを一緒に共有できると良いですね! 僕もやまもものみなさんとの本番が今から楽しみです♪
●中学・高校時代の昔ばなし
ホルンを始めたきっかけ、吹奏楽との出会いはいつでしたか?
もともとトランペットがやりたかったんです。映画音楽が好きでトランペットがかっこよかったんですよ。入部届出す前まではトランペットやっていました。
入班届です!!
そう! 入「班」届でしたね。僕らが通っていた学校(※福川さんと甘粕カントクはなんと同じ中学・高校でした)は、学校行事に貢献しているところは部ではなく「班」って言ってて。入学式や卒業式で演奏したりと。
そうなんですね!
当時、福川さんが写譜したバッハ作曲「トッカータとフーガ」のスコア、今でも持ってますよ。
あれは大変でした(笑) あの経験のおかげで譜面書くのが早くなりました。
●オーケストラ活動からさらに飛躍の道へ
オーケストラでの活動に一区切りつけて、よりソリストとして活躍するステージが多くなったと思いますが、ライフワーク的に何か変化ありましたか?
室内楽をたくさんしたり、オケバックでコンチェルトをしたり吹奏楽と共演したり、ソロ活動も好きなプログラムを考えてできたり、そしてもちろんオーケストラの中で吹いたり、となかなか楽しいです。変わったことといえば、自分でプロジェクトを考えることが好きなので、よりクリエイティブに活動できることですかね。とっても楽しいですが、練習が大変です……(笑) 今も譜読みに苦労している曲が……
※こちらのコンサートはすでに完売していますので、是非やまももへ福川さんの美音と超絶技巧を聴きにきてください!!
●おしゃれトーク?
演奏以外のこと音楽と関係ないことを聞いてもいいですか(願)
どうぞどうぞ!
ありがとうございます。腕に付けているとても素敵なバングル、何か意味があるんですか?
あっ! これね! 両方とも先生から頂いたものです。それぞれ意味があり、お話は聞いてましたが、どのような意味かは忘れてしまいました(笑)
左右にそれぞれ付けられていますけど、太さやデザインが違いますね。
バングルには記号も書いてあり色々な意味があるそうです。1つはホルンの手ほどきをいただいた恩師、丸山先生に頂いたもので、毎日つけている大切なものです。僕がここまで成長できたのも丸山先生の存在が大きいです。
へぇー、そうなんですね。次の演奏会には僕も福川さんの影響を受けて付けてるかもしれません!
●古楽への取り組み
オーケストラ活動に一段落と思ったら、最近は古楽のコンサートや古楽器の演奏活動をとても盛んにされているように感じますが、どんなきっかけで?
ここ5、6年で好きになっちゃった。ここ1、2年はもしかしたらモダン楽器よりも多いかも(笑) オケから離れて時間が作れるようになった、っていうことももちろんあるけれど、古楽の世界には共演者にインスピレーションをバシバシくれる人が多いんです。知識欲を満たしてくれるし、演奏スタイルだとか、語法だとか、考え方とかがすごく新鮮で、それらを取り入れると曲に対する考え方も変わるし、モダンの演奏もめちゃめちゃ変わってくる。
昨年の10月聴きに行った、「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ 管楽器の祭典」での1749年ロンドンで初演されたピリオド楽器によるヘンデル「王宮の花火の音楽」シビれました!
あれは楽しい演奏会でした!
福川さん、今日はお忙しいところありがとうございました!今日インスピレーションをたくさんいただきましたので、次回の合わせに向けて一同演奏に磨きをかけておきます! そしてそして、コンチェルトの他にもご一緒いただけるとのウワサもありますので! 皆さま会場でその美音と超絶技巧を心ゆくまでお楽しみください!